『アラビア語会話』(NHK,NHK教育)、第22課。
「「السلام عليكم! أهلا وسهلا! ـこんにちは、ياناغيّا كاروكوです。さぁ、今迄、ご覧頂きました文化コーナー「アラブの風」ですが、今回で最終回を迎える運びとなりました。わーい…! 今迄、مؤمنやكريمةにレポートをして貰ってですね、今迄観た事も無いアラブの映像、沢山観る事が出来ました! そして、今日、最終回を、迎えました。最後の映像はですね、イスラム建築。素敵な、宮殿を、ご覧頂きます! 番組の、後半です」」
「「で、あのー、前回はね、あれですね、كريمةが洋服を買ったりとか、色々買い物をしていましたけど、僕もね、エジプト行ったらね、是非1つ買いたいものがありまして」「はい」「それはね…、あの、ピラミッド、أهرامが好きですから、何かそのプラモデルとか模型とか、あったら、それを買って、家にお土産として…」「プラモデルって言うのは聞いた事無いけど」「無いの? 何かこの、作り易そうじゃないですか、こうやって…」「でもね、あの、アラバスターって言う大理石とか、あと色んな種類の石、あとそれからクリイタルで出来たピラミッドの模型はありますよ」「クリスタルのなんかいいですね!」」…無いだろうね、プラモデル…。(^^;;;;
「「じゃ、花緑さんは何が好きって言いたい?」「え…? 何が好きって…、…えー何が好きって言いたいかなぁ…、あ、ラクダとか…」「あはは、アラブ、イコール、ラクダなのね」「そうです、すみません、もう単純で、ハハハハ!」「でもね、あの、ラクダはあの昔から、特に砂漠のアラブ人には欠かせない存在ですから」「そうですね、やっぱりね」「ラクダという意味の名詞が、700あると言われています」「えっ!? …ななっ…!? 7つの間違いじゃ無いんですか?」「700です!」「え!? ラクダって言い方があるの?」「そう。でもラクダって色んな状態があるでしょう? オスがある,メスがある,子どもがある、妊娠しているラクダがいる、とか、色んなラクダに名詞があるんです」「え!? “妊娠している−ラクダ”って言うんじゃ無くて、へー…!」「でも、普通のアラブ人は…3ヶか4ヶくらいしか知らないね、今はね」「はいはいはいはい」「で、そのラクダ全部を総称…」「…総合した言葉もある…」「…言葉が、جملですね」「これだけでいいよね」」…日本でも、例えば雨や雪に関する言葉は非常に多いですね。色に関する言葉も日本語は豊富だと言われています。ちなみに中国では「馬」に関する語が多く、嘗ては馬の年齢毎に異なる漢字を用いていたと言います。例えば日本の文字コードにも収録されている「駟」の字は4歳馬を意味する漢字だったそうですね。「「じゃあ、“私はラクダが好きです”」「أنا أحب... أحب جمل جدا. ـ」「はい。でね、こういう場合は、まず、1つ。“ラクダというものが好きです”だから(定冠詞の)الを付けるんですね」「ああ、الだ」「でね、で、الを付けるとالجملなんだけど、あのね、“私はラクダ全体が好きです”だから複数形で言うんだなぁ」「全体じゃ無くていいよ、1個で…、そうは行かない…?」「でも、そうするとأنا أحب هذا الجمل. ـ、“このラクダが好きです”って言わなきゃいけない」「じゃ全体でいい」「アハハハ…、どっちなんだよ」「全体で行きます!」」…大笑い。(^^;;;; 「「複数形はجمالです。そうすると? “私はラクダが好きです”」「أنا أحب الجمال جدا. ـ」「はい、良く出来ました」」…んー、ではここは私は、جمالならぬجميلという事で、أنا أحب الأولاد الجميل جدا! ـ(笑)
今日のスキット…さりげなく前回学んだ比較級أكثرが出て来ていますね。もう一つ注目するのはلا يحبという表現でしょうか。アラビア語では「嫌う」はكرهですが、これは「本格的に嫌う」という意味合いになり、「あんまり好きでは無い」程度の「嫌い」は勿論の事、日本語で普段使う上での大抵の「嫌い」はلا يحبを使うのが相当です。要するにأنا أكرهك! ـなんて言われたら、もう絶対に金輪際、顔も見ないという、絶交宣言だと言う事ですね。それにしても、今頃になって動詞の活用を纏めるなんて…、ちょーっと遅過ぎないですかねぇ…?(汗)
なぞ解きアラビア文字…「「で、実はですね、母音記号が無くってもですね、実は読めるんですよね。で、その、読めるコツって言うのはどこにあるかと言いますと、その文字の後にどういう文字が来たかによって、長母音があるか、そうじゃないのか、ちょっと見てみましょうですね」」…うむ、これはある程度、アラビア語に接していると、判ってくるものです。こうなると、意味が判らなくても音読するくらいの事は出来るようになります。とは言え、たまーに例外もあるので注意が必要ですが。
「「さて花緑さん、今日はأنا أحب ـــ、“私はナントカが好きです”というのをやりましたけれども、ついでに、“私はナントカが嫌いです”っていうのをやりましょう」「おお、はいはい、“嫌いです”」「どう言うでしょう?」「“嫌い”…やっぱ否定だから…لا」「そうなんです。لاを使うんです。つまりね、“好きでは無い”って言い方をするんですね。あの、“嫌い”っていう言葉もあるんだけれども、それって“憎む”っていう…、強い意味になっちゃうので、だからلا أحبを使いましょうね」」…お、ちゃんと触れていますね。
「「例えば“私はスポーツが好きじゃない”、とかね。“スポーツ”はرياضةって言うんですね」「ああ、もうそれはイヤですよね。“ヤーダ”っつってるんだものね、もう否定だよね」「ハハハ…」」…ハイ、これでもう覚えましたね。(笑)
「「ちなみにね、رياضةっていうのは、“スポーツ”って意味でも、“数学”っていう意味でもあるんです」「えっ!?」「“数学”もرياضةなの」「随分…、変わったものが…」「でも両方とも訓練だから」」…頭の体操とはよく言ったもので。
「「じゃ、まず、“私はスポーツが好きではありません”言ってみましょう」「أنا لا أحب رياضة. ـ」「(定冠詞を付けて)الرياضة」「あ、الだ。أنا لا أحب الرياضة. ـ」「素晴らしい。今、発音も良かったし…、何か今、私、感動しちゃった」」…うむ。همزة الوصلも、その後のشدة化もしっかりしていてバッチリです。ここ最近の花緑さんはهمزة الوصلをかなり気を付けていますね!
「「で、じゃあね、“私はスポーツは好きじゃ無い。だけど、サッカーは好きです”」「…ぇ…? 今、長くなりましたね、ハハハ…」「“サッカー”は、كرة القدمです。كرةが“ボール”、قدمが“足”」「ほーう」「“足のボール”」「それで“サッカー”ですか」「うん」「えー、それじゃ前から言ってみると、أنا لا أحبなんだっけ、الرياضة، ـ、ダケドモー…、“ダケドモー”じゃない」「ولكن」「ですか、ولكن أحب كرة القدم. ـ」「素晴らしい、そういう事なんですね」」…この場合、ولكنよりもولكنيという表現をした方がより良い気もしますが…、ただ、口語では必ずしもそういう表現を使うとは限らないっぽいんでよねぇ。加藤的には接続人称代名詞を付けた方が、いかにもアラビア語っぽくて好きなのですが。
アラブの風…「「えー、番組の後半は、文化コーナー「アラブの風」です。えー、今日のテーマは、イスラームの建築に付いてです。イスラームの文化を知る手掛りの一つには、矢張り何と言っても建築です。そして、今回の案内役は、この番組のスキット等にも登場している、建築家のرنا دبيسيさんです。では、早速、VTRをご覧下さい。…今、ご覧頂いている建物は、レバノンの首都、ベイルートの郊外にある、قصر أمير فل الدين、ファル・エル・ディーン宮殿という処です」」…スペルは加藤のリスニングによるものなので間違っているかもしれません。ファル・エル・ディーンというのは領主の名であるのは確かのようですが、見付ける事が出来ませんでした。「この映像は2005年12月に撮影されたものです」…آه... نعم، أنا سمعت أن انعطل آثار في بيروت... ـ
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